苫小牧とT氏とN氏とマンモスと

gimbal2010-05-22

先日、激しい雨を突いて苫小牧を訪れた。8月から苫小牧市博物館で始まるイベント「紙をつくる 紙でつくる」に展示参加するため会場の下見をしてきたのだ。
同行したのは古くからの友人であり、いつも展示デザインをしてもらっているN氏。カルチャーナイトのキャラクターを作った人だ。彼とは今回二度目の下見。前回もそうだったけど、オヤジ二人の車内はなんだかとっても元気はつらつ。約2時間の道中もずっと喋りっぱなしで、苫小牧までホントあっちゅう間でした。
指定された駐車場に着くなり、博物館の職員で今イベントの担当者(以下T氏)が傘を携えて駆けつけてくれた。いい人だ!
T氏はこの企画に一年も前から着手していて、今回の話を持ちかけられたのも、昨年6月の個展の時。テレビを観て駆けつけてくれた。彼とはその直後からの付き合いとなるが、これまでの経過の中で彼の仕事にかける情熱とゲストに対する細やかな心遣いにはいつも感心し感謝しています。
今イベントの会場は2部屋あり、第1展示室には「王子製紙」の歴史をたどるパネル展示と「金唐紙」展示。そして第二展示室には「今さん」という紙彫刻家の作品展示とボク。またこの期間中、それぞれの作家がワークショップを受け持ちます。
今回の展示では、何処の博物館にもよくある、普段は化石や標本等を展示している既存のケースを使用することになった。スペースは畳2枚ぶん。よって、ケース内部に専用の展示台を造作することに。現在その作業中なので、近いうちに制作日記としてここで紹介します。
下見の目的は実際の展示イメージを確認する事。N氏と二人、ケースの設置位置や照明の加減を丹念に確認し、ワークショップ会場では主に子ども達が使う備品のチェックを。この間もT氏は使えそうな備品を取りに倉庫と会場を何度も往復してくれました。額に光る汗にまたまた感謝です。
全ての下見を終えた頃にはすでに2時間が経過。そして最後に玄関ホールにある大きなマンモス像を撮影した。

ここのマンモスのフォルムはかなり実物に近いらしい。凍ったまま発見されたマンモスを解析し忠実に再現されたものということである。そう解説してくれたのは館長さん。どうやらその道の専門家らしい。その解説どうり、さすがなかなかの迫力である。それも親子の像だ。子どもマンモス、可愛いよ。
実は、ワークショップでボクはマンモスを作るのだ。それも開くと飛び出すポップアップでだ。T氏には自身たっぷりに「子どもだましにせず、ちょっと難しいものを作りますよ〜」と豪語したが、実際のところ構想だけでまだなんにもやっていない。正直プレッシャーである。ホントに出来るのか?オレ。言わねばよかった…。
帰り際、当館のスタンプをぺたり。旅の基本です。
予定を終え外へ出てみると、相変わらずの激しい雨。またしてもT氏は傘を差し出してくれ、ボク等がそこを立ち去るまで歩道に佇み見送ってくれました。いい人だ!
帰りの車内も二人は元気いっぱい。途中、支笏湖ポロピナイで一服。N氏は趣味の小石採取へと湖畔へ。
我スタジオに戻ってからは展示台デザインの最終確認。サイズやら色を決定した。
その後街へ繰り出し食事&ドリンク。結局1時まで喋り続ける。今日N氏とは13時間も一緒に居た。長いようだが、若い頃は一緒に住んでいたからね。まだ物足りないかも。
エムケータクシーで帰宅。長いようであっちゅう間の一日でした。
お疲れ様でしたT氏、N氏。ありがとう。