ふきボウズ改修3

gimbal2011-01-25

これまで使っていた老眼鏡が完全に合わなくなったので、考えたあげくTAMIYAの「ヘッドルーペ」なるものを買ってみた。
さっそく額につけて見てみると、あたりまえだけどなんでも馬鹿デカク見えて遠近感も無くなる。しかしレンズが跳ね上げ式になっているので、写真のように中近両用の眼鏡と合わせてかけるとそこそ使えそうに思えた。普段は眼鏡を通し眼にやさしく。そして、ここぞという時にルーペのレンズをおろせば手元の作業に移れる。考えてみると、このルーペと眼鏡の組み合わせで4通りの焦点がかせげ、さらに下の眼鏡も跳ね上げ式にすれば5通りとなる。なる程〜。この度はいいものを買ったかもしれん。しかもTAMIYAだしな。我々の世代はTAMIYAブランドに弱いなり。
そんなルーペを試しつつ、作業再開。
机の上はやりかけのままので散らかっていた。「ふきボウズ」だってバラバラ状態。とりあえず簡単に片付けて図面を書き始める。

今回の修繕の一番の目的は、可動時のギューゥ、ギューゥという異音を取りのぞく事。苫小牧ではモーターの調整不足もあったのだろうが、特に後半はそれが悲鳴にさえ聞こえる程だった。そもそもこの異音は制作当初からあったもので、耳障りでない程度だったから対処もしてこなかった。原因も、たぶんモーター周りだというだけでよくはわからないでいた。とにかく音がでそうな部分をひとつづつ潰していくしかない。まずは部品の作り直し。

現状左から順に手直しを始める。2度デザインを変更して右写真が完成形。部品が連動する箇所をすべて歯車に換えた。
この三つの部品作りもえらく時間がかかった。主にアクリル加工。組んでは状態を見て更に調整する繰り返し。
部品2と3を組んだ状態。更に部品4を組んでみ手で動かしてみたが音はまったく出なかった。

そこで部品1をうたぐってみた。部品1は写真のようにモーター軸に取り付けられた円盤上に立ち、部品2の2本の真鍮線の中を上下にスライドしながら連動して往復運動を作り出すクランクピンだ。

すべての部品を組んでモーターを回すと、以前より軽減しているもののやはり音が出た。きっと大きな会場では気にならない程度と思うが、ここまでやったのだから徹底的に調べてみる。時間をかけいろいろ調整していくうちに、ピンでありネジでもある部品1が円盤上でしっかり立ち過ぎていると音が大きくなることがわかった。ネジをゆるめてある程度グラグラさせると音は出ない。そこで、2ミリ厚のゴムシートを介して円盤上に立ててみた。これが大成功、ぴたりと音が止んだ。

やれやれ。まだつづく。