今日この頃

今月はじめにひいた風邪がまだ治らず悲しい。
まして風邪なのに熱が出ないのがもっと悲しい。
加齢とともに熱を出す機能も体力もうせたのか。
昔はね、熱を出して汗をかき一晩寝込めばあっけなく治ったものだ。
だらだらとけじめなく、部屋にティッシュの空箱だけが積み重なる。
おまけに外は激しい雪。「クリスマス寒波」らしい。
ああ、やだやだ。雪を見るのも除雪するのも鬱陶しい。


でもしかし、そんな時でもやるべきことはやる俺。
昨日、本家ホームページにBAR WAITSのマスター本明ゆうじ氏のサイトを同居という形で作成し公開しました。
「かにねこ倶楽部」> http://homepage2.nifty.com/papercraft/honmei/top.html
まだ暫定版だけど、キャラクターズギャラリーはかなり充実してますよ。
そして来年1月中には当サイトも「STUDIO GIMBALS ]の新規ホームページへ引っ越しします。
今後「STUDIO GIMBALS 」は我々二人の活動の拠点となり、各種権利の管理やグッズ販売などを行う予定です。
メンバーはもう一人。我々が勝手にマネージャーと呼んでいた女性デザイナーさんに企画と経理をおまかせしました。
すでに本明氏のキャラクターグッズは開発段階にあります。
ま、そんな感じで齢50超男達も夢を育んでいるのでした‥。
乞うご期待。


彼のサイトを作成すると同時期に始めたのがこれ。

動く作品「月と太陽と星とぼく」の分解整備。
動く様子はこちらで見られます>http://homepage2.nifty.com/papercraft/n-gallery/index.html
発表してからほぼ10年。
2004年の個展の際に数えきれないくらい動かし疲れ果てたのを知りながら、怖くて一度も分解整備をしたことがなかった。
それでも奇跡というか、少々動きが鈍いだけで壊れたところはない。
作りがこんなに複雑でも、それがちょっぴり自慢だったりする。

組み立て手順を思い出すために昔の図面を引っぱり出し、物と照らし合わせる事まる一日。
翌日、完璧とはいかなかったもののなんとか分解成功。

一部を机に広げてしばらく眺めていたけど、我ながらスゴイと思った。
2年がかりといえ部品はほぼ全部手作り。仕掛けもよくぞここまで考えたものだと感心する。
部品のスチルを撮りながら、こんなものもう二度と作れないだろう、そしてたぶんこれが最初で最後の分解整備であることを強く感じた。
次の個展では出品の予定。しっかりやるぞぃ!!


この分解整備を期に、記録という意味で内部を詳細に写した動画を撮影してYouTubeで公開しようと思いたった。
先日格安ビデオカメラを入手し、とりあえずタイトルバックだけ作ってみたのだ。ホントは文字とかピエロが動くよ。

もう少し先だが、こちらも乞うご期待。

目盛りフェチ

ここ数週間ほどBAR WAITSのホンメイ氏とある企てをしていて本業はサッパリだった。そこでちょいと気合いを入れようと、今日はコーチャン・フォーへ出掛けて新しいスケッチブックを買ってきた。

いつもの事だけど、新しくスケッチブックを買う時はちょっと複雑な気持ちになる。
まだこんな事を続けるつもりかとか、そろそろまともに生きてはどうかとか、売れない作家がモチベーションを保つのは難しい。

それでも迷うことなくいつもの製品をカゴに。
ボクはそれほど絵を描かない方なので、この20年で使ったのは写真プラス三冊くらい。


それから売り場をブラブラ。
特に製図用品と刃物を丹念に見てまわった。けれどこれといった物もなく、信頼の切れ味OLFA製カッター替刃と青い軸が素敵なステッドラーの鉛筆を仕入れて帰宅。それにしても最近わくわくさせてくれるような文具ねぇなぁとブツブツ言いながら‥。
それもそう、クラフトを始めてやはり20年、揃える道具も無くなって今は探究心もなくなった。
普段使う道具はこの程度で間に合っている。どれもごく普通の物ばかりです。

雑多なところを見せてしまうが、こちらは電動工具類の一部。

クラフトの取材に来た方がこのミニ町工場の様な光景を見て落胆して帰る。この左隅には回転丸ノコギリがついた恐ろしいテーブルもあるしね。
どうやらハサミと糊しか無いような白壁の奇麗な部屋でオシャレに制作していると踏んで来るらしい。部屋も狭いしどうカメラを向けても絵にならないって?  甘いね。


そういえばその取材に来た女の子に「これって変わった定規ですね」と言われて一人受けたのがこれ。

たしかに目盛りがたくさんあってそれっぽいけど定規ではない。これは計算尺。過去の遺物というなかれ、まだちゃんと売ってるよ。


これがどう便利で何に使っているかというと、拡大縮小率算出と円周と歯車のギア比の計算など。

計算の仕方は見ての通り。赤いラインがあるカーソルと真ん中の尺が左右に移動します。もちろん手動。
歯車計算必須の乗算は延々と続けられ、逆入力していけば中間歯車の値も簡単に出る。また丁寧にも写真の3のすぐ横にはπ3.14が刻まれているから親切。ただし足し算と引き算はできない。関数やその他の複雑な計算もできるけど使い方は忘れた。

計算尺はボクにとって今でも現役の計算機。そしてかつて憧れの道具だった。
ボクは子供の頃から定規などたくさんの目盛りが付いた道具が大好きで、ある日近所の建築現場で若いお兄さんが製図を広げた画板の上でこの道具をいじっているのを見かけて訪ね、それが計算尺という物だと知った。そのあまりにみごとな目盛りの配置と数に魅了されたのはもちろん、親切なお兄さんの工学的な所作におおいに憧れたのです。

さっそく帰って母にねだってみるも「なにそれ」とあっさり却下。しかたないので定規2枚を使った計算法を編み出して満足していた。

それがその数年後。工業高校入学の日に渡された新米セットの中にこの計算尺を見つけて思わぬ再会を果たした。以来いくら電卓の世になっても何故か手放したことはない。
子供の頃のフェティシズムっていうものは生涯たたるものかも。

この見た目も機能も素敵な計算機は誰が発明したのか。全ての物のはじまりに敬意と感謝の意を改めて表したい。

最後に、映画「アポロ13号」で計算尺がアップで登場するシーンが0.数秒あるのでご紹介しよう。ジンバル補正値計算のシーン。

どうだい、俺の目盛りフェチ。

「きもこ」ペーパークラフト

先月の「北のマッチアート展」を終えてから、これといった創作活動や生産的な事はほぼ何もしていない。
平日は家の営繕や冬支度をし、週末は必ずと言っていいほど友達や知り合いのライブや個展または演劇などに出掛けている。そしてイベントアフターにはどうしてもお酒がからむので週始めの数日間はたいてぐったりしています。この間なんかは通算16時間も寝てた。回復力‥まったくありません。
いくら芸術の秋といってもなぁ〜、もう少し分散してくれるともっと楽しくて酒も飲めるのだがね。


そんな今日この頃。唯一成し遂げたことといえば、この春から準備してきた「きもこ」のペーパークラフトキットの完成か。

「きもこ」はご存知BAR WAITSのマスター本明氏作のキャラクターだ。

第一作目の「かにねこ」ペーパークラフトは難しすぎて誰も完成できなかったらしい(不満だ)。だから新作「きもこ」はやさしくしておきました。
それでも、「かさ(顔)」がユラユラ揺れるなどの工夫を凝らしましたよ。

そう、組み立ても簡単だけど、どうよ、こうしてほぼ切れているんだ。数カ所だけハサミで切り離せばいいわけだ。

カット担当はグラフテック社のクラフトロボ氏。

おまけに組み立て説明図は詳細かつイラストは立体的に描かれ超わかりやすい。
ああ手間がかかるぜ、まったく‥‥冗談。

内容物はこんな感じ。

よろしくね。


話は変わり、昨日(12日)の道新夕刊「苫小牧特集」にて苫小牧での我が行きつけのお店「おちゃのま」さんが紹介されました。新聞をとっていないボクに、さっそく本明ちゃんが写メ付きで知らせてくれてクリアな画像に記事もちゃんと読めました。ありがとう。
ついては本日中にその現物を取り寄せ、近日中に「おちゃのま」さんの事をこのブログで書いてみたいと思います。
「おちゃのま」さん、今度はもっと食べたいです。

「北のマッチアート展」とオヤジ酒


9月17日。「第3回マッチアート展」が苫小牧市日新町1-5-3ヒアラタアートスタジオにて始まりました。
ボクは同日の午後にワークショップを開き、参加された皆さんと楽しい時間を過ごしました。
もちろんBAR WAITSのマスターことホンメイちゃんも意欲作を出品しているよ。
苫小牧文化応援情報誌「まちっくす」での同展掲載記事はこちら。

同展の会期は9/24(土)までとなっています。是非足を運ばれ、総勢60名弱によるバラエティにとんだマッチアートをご堪能下さい。
マッチアートの巨匠、加藤豊氏の展示コーナーもあります。
よろしくお願いいたします。


その日はほぼ一日会場に居たのだが、会場の様子を捉えた写真が一枚もありません。まったく気がきかないオレ。
更に反省すべきは、オープニングパーティで酔った勢いで偉そうに語ってしまったこと。そして「おちゃのま」では、サービス満点の濃いハイボールにやられ早々に撃沈して美味い料理を堪能できなかったこと。ホント、途中から記憶がないのだ。
ヘロヘロ状態で店を出て、苫小牧の飲屋街を彷徨いたいというホンメイちゃんと別れて宿へ。ヤツもやるもんだ。

翌朝、宿を出るまで自己嫌悪気味のオレと明らかに飲み過ぎのホンメイとゃんとため息だけの会話をする。
まったく、オヤジになるほど酒に歯止めがかからないとはどういうことか。ホンメイちゃんも同一見解らしい。ちょっと安心。

マッチアート展の展示風景は今週末に出掛けた際に撮影してきます。その他詳細もその時に。

ま、取り急ぎご報告。しばらく反省してるわ。

キャラクター展とマッチ展

現在、札幌市営地下鉄琴似駅のメトロギャラリーにて、BAR WAITSのマスター・本明ゆうじ氏の「キャラクター展」が催されています。
おなじみ西区キャラクター「三角やまべぇ」をはじめ、可愛いやら、おかしいやらのキャラクター達が勢揃い。会期は今月いっぱいとのこと。是非お出かけください。

彼とのコラボで作った「きもこ」のペーパークラフトも初見参であります。是非よろしく。


その本明氏と一緒に参加する、苫小牧開催の「第3回北のマッチアート展」が間近に迫った。
9/17〜9/24 10:00〜16:00 ヒアラタアートスタジオ 苫小牧市日新町1-5-3

今回ボクは初日にワークショップをおおせつかったもので、出品作品はその課題を膨らませたものにした。腕もまだしびれているし‥。

今はこの2種類しかできていないが、全部で4種類ある。苫小牧ゆかりの人、宮沢賢治をモチーフにしてみた。
実はこのマッチには仕掛けがあって、箱を開けると絵が飛び出したりするんだ。誰もが簡単に作れるように展開図にしてまとめるのはホント大変だったよ。このマッチの詳細はワークショップが終わってからね。

17日は朝に本明氏と落ち合って苫小牧の会場へと向かう。作品を展示して、ワークショッブして、オープニングパーティして、「おちゃのま」で食べて飲んで寝る。今年3度目の苫小牧も楽しくなりそうだ。

ハズキルーペ

夕べはひさしぶりに街へ出掛けておおいに食べてしたたか飲んだ。
最後に寄ったのはもちろんBAR WAITS。マスターとはなんだかんだ話がはずむ。
朝3時過ぎまで付き合ってくれたマスターありがとう。ホント楽しかったよ。


そのBAR WAITSのマスターだが、9月6日から地下鉄琴似駅構内のメトロギャラリーで「キャラクター展」を行うそうな。詳しくはこのプログでもお知らせいたします。

とりあえずBAR WAITSのブログはここ。 http://kanineko.blog5.fc2.com/


明けて今日、読書用に注文していたハズキルーペが届いた。

老眼になってすでに10年。クラフト制作における老眼対策はできたものの近年の活字放れははなはだしい。
先日、仕事にかかわることで改めて「宮沢賢治」作品を読むことになったが、クラフト用の装備ではどうしても読みずらかった。そこでさっそくの購入です。
ハズキルーペ(オニキスブラック)

届いてすぐに賢治の詩の一編を読んでみたが、これがまた非常に読みやすい。
まず焦点距離が30センチ前後と読書には最適なディスタンス。
左右の視野が広くて開いた本のページが全て見渡せる。
鼻アテが鼻先にあるので長くかけていても痛くない。
軽い。安い。など。
クラフト用に買ったタミヤのルーペも良かったが、ハズキルーペ使えます。もう一本注文しようかな。ただ、付属のケースはでかくて困った‥。
これで仕事も読書も快調に進みそうだ。


余談だが、ハズキルーペといえばご存知石坂浩二氏がCMキャラクターを務めるあのルーペだ。
同氏はプラモデル愛好家としても広く知られ、老眼になって細かいことが億劫になった有志達でプラモ同好会「ろうがんず」を結成している。
ハズキルーペとは直接関係ないが、この話題を書くにあたりネツトにて氏のこんなインタビュー記事を見つけた。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kaiteki/riverside_081208.html
同じ老眼仲間として、また近年のブラモデル事情を多少なりにも知る小生。この記事に同感することが多い。


最後に、ハズキルーベをかける石坂さんとオレの肖像。石坂さん似てなくてすまないです。

石坂さんがプラモ同好会「ろうがんず」なら、オレはクラフト創隊「ロウガンダー・ブラック」。

まだ酔ってるな‥。

蜂の巣

本日我が家のプルーンの木にできたスズメバチの巣を駆除した。

巣の大きさは15㎝ほどだけど、体長3㎝もある蜂が飛び交うのはぞっとする。
さっそく業者を探し、プログが面白かった便利屋さんを選んで依頼した。

テレビでは観たことはあるが、実際の蜂の巣駆除を見るの初めて。ちょぴりドキドキしながら待っていた。

やって来たのは30歳くらいの健康そうな若者。まずは巣を確認し白い防護服に着替え、2本の殺虫剤を交互に巣に吹きかけた。とたんに蜂が20匹くらい威勢よく飛び出てきた。しかし殺虫剤の威力は絶大で、蜂は反撃する間もなくバタバタと地面に落ちた。

ものの5分で巣はとり払われ、最後に女王蜂の死を確認して駆除終了。作業は意外にあっけなかったけれど、近所に迷惑かける前に発見して駆除できてよかった。やれやれだ。

それにしても、命をおとした蜂たちをやっぱり気の毒に思う。こんな人間の都合で繁殖もできないなんてね。

かつてボクは蜜蜂と友達だったんだ。朝庭に出るとあいつはいつもやってきてボクの合わせた掌の中にはいり、一緒に山へ遊びに行ったりもした。しかし今ではそれが現実か幻だったのかは定かでない。ただ彼を「ハッちゃん」と呼んで友達に笑われていたのをよく覚えている。

合掌